「薬に頼らずに血糖値を下げる方法」
〜水野雅登先生著〜
を読み終えました。
感想は、読みやすかった、と言うのがまず1番です。ユーモアを挟みながら、事実を淡々とテンポよく話されており、初心者の方でもわかりやすく書かれていました。
インスリン離脱率100%と言うのがこの本特有のキャッチポイントだと思うのですが、
インスリンやめたい、打ちたくないと言う患者さんは臨床では一定数いらっしゃいました。
そんな患者さんたちに関しては、医師も看護師も説得に入り、何とか患者さんがインスリンを受容できるようにカンファレンスをしたりしていたことを思い出します。
医療従事者からすれば、注射した方が絶対楽だし、合併症が進むリスク、不利益を考えたらインスリンを打つこと位、蚊に刺されるようなものだと言う感覚の方が多いと思います。
いやらしい話、
在宅自己注射管理料(750点=7500円)
という加算や
注射針加算(130〜200点=1300〜2000円)
が毎月もれなくとれますし、
自己血糖測定の針やチップを処方したら、更に加算(465点=4650円、月30回測定する場合)がとれます。
インスリンを打つ患者さんと打たない患者さん、どちらが欲しいかと言えば、経営面からすると明白。
こんな理由もあり、
スタンダードな糖尿病治療では、インスリンはごく当たり前に使われています。
儲からない上に医師が一定のリスクを負う、糖質制限は全く、提案されませんでした。
先生にはインスリン離脱はあまり特なことはないんです。じゃなぜやるのか?
医師としての良心でしょう。
水野先生が他の先生より優れているのは、
どんな食べ物を食べればいいのか、患者さんが迷わないような自作されたA4 1枚のリーフレットを渡し、きちんと説明をしてくれる点です。
きちんと説明をし、
結果にも責任を持たれています。
インスリン抵抗性がどうとか、
耐糖能がどうとか
いってる人がいますが、
そんなのきっと先生もわかってますから。
上げ足を取るような事しかできない人は
見ていて残念です。
言ってしまった
合併症を減らす
医療費を減らす
患者さんのQOLをあげる
ご自分にそれが出来るのでしょうか。
言ってしまった
気になる点を一つだけ言うなら、
P58
短期間で劇的に血糖値を下げる治療法、と言うところの表現だけ少し気になりました。
短期間で劇的に血糖値を下げるのは網膜症を悪化させるリスクがあり、タブーとされているので、
一言あった方が良かったかもしれません。
とにかく、決めるのは患者さんですので、
嫌なら別の医者に行けばよいわけで。
普通の治療をしてくれる医師なら沢山いますから。
私はこれが得意です!
と言う発信をされるのは、
選択肢が増えて大歓迎です。
正解は人の数ほどあるのですから。
どちらの本を手に取るかも、自由です。
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〈お知らせ〉
吉冨信長さんと、合同勉強会を開催させていただくことになりました。
タイトル↓↓
「炎症を改善し、免疫力を向上させる食事とカラダの仕組みについて学ぶ勉強会」
日時:平成30年10月8日(月・祝)13時~16時
場所:大阪府大阪淀川区西中島4-2-26
天神第一ビル6階
参加費:10,800円
定員:50名
定員に達し次第募集を終了します。
お早目にお申し込み下さい(^_-)
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セミナー開催のお知らせ
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※残25席/50です。
~諦めない医療に看護の力を~
私たちは、糖質制限を取り入れた食事治療で、真剣に自分の体と向き合いたい慢性期疾患の患者さんに寄り添う医療マネジメントサービス(看護)を提供しています。