人は誰も、自分だけは重い病気にならないと言う根拠のない自信を持っているものです。しかしがんや糖尿病、精神疾患等は、たまたま運が悪い人がなると言うものではなく、毎日の食生活の積み重ねの影響を大きく受けていることを、看護師として病棟や外来で20年近く勤務して強く実感しました。

 

治療技術が進化したり画期的な内服が開発されても、食事が改善しないままだと、モグラたたきのようにまた新しい病気になるだけで、合併症により人生の計画が狂い、自分の夢や希望を諦める方を私は実際に、この目でたくさん見てきました。


入院し何度食事指導を受けても、自宅に戻ればまた同じことの繰り返し・・・在宅での食事に対する個別的継・継続的で、かつ丁寧な介入ができたらもっと治療効果が上がるのに…と思ったことも何度もあります。

スマートフォンの誕生で毎日の食事メニューの提案をしてくれたり、摂取カロリーなどを可視化してくれる良いサービスも出てきましたが、患者さんからのアクションがなければこのサービスはそもそも成り立たず、患者側のモチベーションが低下してしまったら結局継続できずに終わってしまいます。

このモチベーションが落ちたときのフォローが実は大事なのだと思うのです。慢性期疾患においては、モチベーションは必ず落ちると言うことが前提で、そこをフォローできなかったら多くの場合、そこで患者さんはドロップアウトしてしまいます。

先にドロップアウトさせない仕組みが必要です。そのためにはライザップのように、期間を区切って集中的に真剣に取り組むこと、それを毎日丁寧にフォローすると言う契約を交わし、お互いに覚悟を決めて食事治療に真剣に向き合うと言う仕組みが1番強力な動機付けになると思いました。



糖質制限を選択した理由

どの食事法でも、基本通りに実践を積み重ねれば必ず成果を出すことができます。しかし、いろんな食事法を実践された方を見てきましたが、短期間で1番大きな成果を出すことができるのは糖質制限を取り入れた食事法でした。

糖質制限は実際、食事治療としては今までに経験したことのない大きなインパクトを臨床に与えます。基本を忠実に実践にすれば糖尿病だけではなくほぼ全ての慢性疾患が改善していくことも、地道に臨床を重ねている医師はみな実感されています。

短期間で大きな成果が出ると言う事実のみに先に飛びついたのがマスメディアです。糖
質制限はマスメディアが取り上げることで大きな注目を集め、楽して短期間で痩せたい人々のニーズをうまく捉えました。そのブームに便乗した企業がビジネス参入し今では糖質制限市場は3,000億円の市場に急成長とげています。

 

市場の急成長とともに、食事治療としての糖質制限の側面は逆に社会に忘れられて行きます。方法論のみに焦点を当てた扇動的な内容の番組構成に踊らされ、指導者のいないまま他のダイエット法と同じような感覚で自己流の糖質制限を実践した方の中で、健康被害を訴える人が出てきてしまいました。そのため多くの医師は、現在糖質制限には慎重なスタンスをとっています。

 

しかし糖質制限は本来、ダイエット法ではなく短期間で大きな成果を出す「治療法」なのです。大きな作用がある薬は副作用も大きいように、専門家である医師と一緒に、慎重に取り組んでことで初めて、安全で高い効果を得ることができるものなのだと思うのです。

効果×安全性


私たちは治療法として糖質制限を安全に指導してくれる医師を、患者さんと一緒に探します。そして医師と患者さんを強く結びつけ毎日の食事療法の実践を丁寧にサポートします。患者さんやその家族が不安なく食事療法に集中できるように医師との意思疎通をスムーズにしたり、人的、物的な環境整えたりすることでストレスレスな療養環境を提供することを目指します。

 

在宅においても入院と同じレベルの継続的な質の高い看護サービスを提供することは既存のシステムでは難しいと考え、「ないものは、作ればいい」という言葉に後押しされ、このほど、在宅に寄り添うサポートサービスを提供することにしました。

 

私たちが提供するサービスは、目指す治療効果や高いQOLを短期間で最大限に得ることができるサービスであると自負しています。

 

医師と一緒にチームで取り組む糖質制限を取り入れた食事治療に、私たちと一緒にチャレンジしてみませんか。

 

私たちは患者さんの一番近くで寄り添い続ける、「頼れるモデレーター」になります! 

 

                     

メディカルマネジメントオフィスModerato

代表 看護師 長野仁美