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看護師から見た、よいお医者さんの条件

私が妊娠中の話です。
 
私は初めての妊娠で、嬉しい反面、不安も沢山ありました。
 
友人の中では一番早い出産だった私。それに母も相談しようにも相談できる人がいませんでしたので、初めての経験でわからないことばかり。
 
診察の時に相談しようと思いましたが、診察室に入ると、挨拶の後、必ず先生にこう聞かれました。
 
変わりないですか?
 
 

 

 

 

日本人の習性でしょうか?
 
 
お元気ですか?と聞かれたら「元気です」と答えたくなり、変わりないですか?と聞かれたらてい「はい」と私は答えていつも反射的に答えてしまいます。
 
 
すると、医師は、「はい、じゃあ、ベッドに横になってー」と誘導し、自分がカルテに書き込みたい情報を書きこんで、
 
 
「大丈夫ですね。じゃ、時間はいついつ来てください」
 
 
で、終わりです。
 
 
頑張って質問しても、短く答えてくださるだけ…
 
 
そのうち、先生は忙しいのだな、元気な妊婦は出来るだけ早く診察を終えサクッと帰った方が良いんだろうなと空気を読むようになり、
 
 
毎回楽しみにしていた妊婦検診でしたが、不安も沢山ありましたが、全部飲み込み、わからないことは本を読んで自分で解決することにしました。
 
 
変わりありませんか?と言う質問は、医師の側からすると、だらだら話続ける患者さんの診察時間を短くし、回転をよくする為には非常に有効ですが、
 
患者からするとクローズドクエスチョンで、不安や質問の表出を妨げてしまいます。
 
 
せめて、
どうですか?と聞いて欲しい。
 
 
私が知る限り、何時間待っても患者さんがあの先生がよいと忍耐強く待っていた、一番人気の先生
 
 

                  ↑聖路加の日野原先生のように
 
 
●まず、疲れていてもニコニコしていました。
 
●患者さんの名前を、診察中何度も読んでいました。
 
●患者さんの仕事や、家族のことをよく覚えていて、よく自分から質問していました。
 
●患者さんのをよく見ていました。
 
●面倒臭い質問をしても、直ぐに否定せず、その場で調べてみたり、
 
本を引っ張ってきたり、
画像や写真を見せながら丁寧に説明したりされていました。
 
 
●よく患者さんを褒めていました。
 
●よく患者さんにごめんごめん!と言って謝ってました。
 
 
●わからないことはわからないから調べておくと言われていました。
 
 
●難しい言葉や説明をなるべく避けて、メモにキーワードを書いたり、時には図を書いたりしながら患者さんに渡していました。
 
 
●治療法も、これをします、という断定的な言い方をせず、
 
あなたにはこれが一番いいと思うのよね、
という言い方をしていました。
 
 
●ナースにも、指示ではなく、いつもお願いしていました。
 
●スタッフの飲み会によく参加されていました。
 
 
●病院で一番偉いのに、全然偉そうにしていませんでした。
 
 
よい医師とは、まず技術や知識量、経験量より
親しみやすさが必要なのではないでしょうか。
 
 
あなたの先生はどうでしょうか。