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医療の良心

 
 

読書感想文シリーズ①

 

〜「なぜ、整形外科医が糖質制限をすすめるのか」を読んで〜
 
               
                      看護師   長野仁美(Mrs.GAGA)
 
 
 
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「全ては患者さんの為に」
 
 
よく聞く病院やクリニックのスローガンですが、
医療の全てを患者さんのことを思って、取捨選択していたら病院はあっという間に経営困難になると思います。
 
 
理想と現実。
 
 
実際は必ずしも患者さんの為とは言えない医療がいつまでも続いていることはよくあります。
 
 
 
社会人としては、そんなの普通で、多かれ少なかれ、みな深く考えないで受け流しているものです。疑問に思ったら、いけないのです。そんな中で、自分のやれることをやっていくしかないのです。
 
 
オトナになるとはそういう事なのだろうと思っていた時、堺先生の小冊子を読みました。
 
 
 
冒頭にいきなり、
 
 
私は医師としてはかなり特殊な道を歩いてきています。自分でも「普通に医師をしていれば良いものを」と思います。
 
 
と書いてありました。
 
 
堺先生は、福岡市で整形外科医院、福岡糖質制限クリニックを開業されている理事長ですが、実際に先生とゆっくりお話する機会があった時に、
 
 
こんな話をされていました。
 
 
 
糖質制限のクリニックをしたいんです!って相談をされることがある、
 
その時に僕はいつもこう聞く。
 
君、金はあるかと。
 
 
 
びっくりしましたが、先生が言いたかったのは、
糖質制限は儲からないどころか、真面目にやればやるほど赤字になる。
 
捨てても惜しくないお金が沢山ないと、やれないよ、ということです。
 
 
 
じゃなんで先生は、二件目の糖質制限クリニックをまた作るんですか笑
 
 
と私は聞きました。
 
 
 
道楽だよ
 
 
 
先生は答えました(笑)
 
 
素晴らしいです。お金があるって素敵なことだなあ…とうっとりした記憶があります。
 
 
先生は笑っていましたが、
これは本心ではなく、お酒の席の照れ隠しだったのだなあと思うような事がこの本の冒頭に書いてありました。
 
 
先生が、特にもならない糖質制限医療をしている理由。それは
医者としての良心、それに尽きると。
 
 
非常に、共感します。
 
 
例えるとしたら、お母さんにいつも心配や苦労ばかりかけてきた息子が、せめてもの親孝行で、誕生日に温泉旅行に連れて行ってあげたい!というようなものでしょうか。
 
 
...違うかなあ。
 
 
ともあれ、糖質制限医療は「儲かりません」。
 
 
ですから、糖質制限医療をされている先生は、利益第一優先でないことは確かです。
 
 
患者の為に。
 
 
に誠実に向き合える医療。
 
 
 
 
いいですね〜
 
 
 
 
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