それ、鉄たんぱくの不足のサインかも。
夜寝ようとしたら、
足が熱くて眠れないという人がいます。
特に女性に多く、筋肉に比べて脂肪の割合が高い、そして少食の方。
もしかして普段は極度の冷え性ではないですか?
足に熱がこもるのは、鉄タンパクが不足していて、全身の細胞が酸欠になり、熱産生ができないことが一つ。
そして、筋肉を作るタンパク質の摂取が少なく、
筋肉量不足で熱産生が少ないことと関連があります。
ふくらはぎの筋肉が少ない場合特にそうなります。
鉄不足
タンパク不足
↓
冷え性
筋量不足
ここまでいいでしょうか。
では、寝てる時異常なほど足が熱くなるメカニズムを説明します。
寝る時は深部体温を下げる必要があります。
その為、体熱を放出する必要があります。
鉄タンパク不足でない方の場合、体温調節をする自律神経のバランスもよい為、熱の放出もうまくいくのですが
鉄タンパク不足の方の場合、体温調節をする自律神経のバランスが悪い為、熱の放出がうまくいきません。
身体は四肢の末端である手足に熱を集め、熱をにがそうとします。
ここで、ふくらはぎの筋肉量が少ない方は足に集まった血流を心臓に戻すことができず、足が異常なほど熱くなってしまう、という訳です。
つまり足が熱くて寝れないというのは、根本的には鉄タンパクが少ないということですから、ネットにあるように足の指をマッサージするとか、そんな生温い対処法ではいつまでも悩みは改善しません。
鉄タンパク不足を同時に改善する為には、動物性の肉、たまご、魚を積極的に食べる必要があります。
しかし、足が熱くて眠れないほど重度の栄養不足の方は、悲しいかなこういった食べ物を好みません。
臨床あるある、必要な人ほど摂ろうとしても摂れない法則です。
無理しても、こういった場合は逆にストレスである為、こんな時こそ、医師に頼りましょう!
①フェリチン(貯蔵鉄)を測定してもらいましょう
フェリチンがもしかしたら1ケタとか、重度の鉄欠乏の可能性が高いです。
MCVも低い場合、鉄欠乏性貧血として鉄剤を処方してもらうことが可能です。
②クエン酸を買いに行きましょう
クエン酸は、胃酸分泌を刺激して、タンパク質のアミノ酸への分解を良くして鉄をキレートし、身体への吸収を良くしてくれます。
薬局に普通に売ってます。
クエン酸は、ひとつまみでよいので、食事する時(食前)に服用してください。
オブラートに包んで飲むのがオススメ。
③ プロテインをネットで注文しましょう
プロテイン選びは難しいですが、吸収しやすいのはホエイですので、ホエイプロテインを選んで欲しいと思います。
できたら、人工甘味料フリーのグラスフェッドのプロテインを選んだ方がベター。
1キロ4,480円です。
③にプロテインを持ってきましたが、実はプロテインが一番大事かもしれません。
プロテインがしっかりないと、ビタミンもミネラルも吸収がなかなか出来ないからです。
冷え性、で済んでいるうちはいいですが「冷え症」レベルまで悪化してしまった人は、自力改善は目指さず、
医師と一緒に、薬を内服したり市販の健康補助食品なども上手に使ったほうがよいと私は思います。
ヘム鉄の方が早くフェリチンが上がるんじゃないい?という方。
鉄欠乏が深刻な場合は、非ヘム鉄の吸収率が非常に高くなるのです。
30以上に上がれば、ヘム鉄でよいと思います。
鉄欠乏が深刻な場合は、非ヘム鉄+クエン酸が正解。
皆さん、体質改善、頑張りましょう!