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勇気を出して、在宅死を選ぶ

このブログをみてくださっている方は、がんの方も多いと思います。
 
樹木希林さんが最近、全身がんの為ご自宅で亡くなられたという報道がありましたが、
 
在宅で死にたいという希望をお持ちの方にはがんは最適な疾病だと言えます。
 
終末期で、延命を望まず、緩和に切り替えた穏やかな死をのぞむなら、がんの終末期は病院でも自宅でもする事はたいしてかわらないからです。
 
 
樹木希林さんや愛川欽也さん、小林麻央さんのように、一般人の方でも勇気を出して最後は在宅死を選択することは可能です。
 
 
がんの終末期は40歳以上の方なら、介護保険でベッドなど、療養に必要なものは1割の負担で借りる事ができます。
 
在宅療養支援診療所からの往診や訪問看護なども利用できます。
 
必要なものは、一番は覚悟です。
これからの多死社会、死を特別なものにせず、
自宅で普通に死ねるようにしていかなければいけません。
 
死を受け入れて、逃げずに向き合う覚悟が必要です。
 
 
以下、自宅で死ぬ為に重要なポイントをまとめてあげてみます。
 
 
 
①本人の意思を確認する
 
本人に、死を迎えたい場所を確認する
最後、どこまで望むかを確認する。
 
②家族でそれを共有し、話し合う
 
介護保険の手続き、ケアマネジャーや訪問看護などとの契約、ベッドなどの手配などを誰が担当するか決める
 
家族の死を受け入れて、覚悟する。
家族間の意思の統一をする。
 
③本人家族と、最後の医療について話し合う
 
延命を望まないのなら、医療者とともに具体的な看取りの医療について、ポイントを確認する
 
・点滴
・酸素
・昇圧剤
・心臓マッサージ
 
するかしないか。しないと言っても、
医療者は誰も責めはしません。
 
よく家族で話し合って下さい。
 
 
④訪問看護師とよくコミュニケーションをとる
 
一番親身になり、家族を支えてくれるのは訪問看護師です。なんでも相談して下さい。
 
栄養、排泄、保清、
家族が中心となることは必要にはなりますが、
看護師はそこへんはプロなので、
よく相談して下さい
 
本当に最後の時、どうしたらよいかもきちんと教えてくれます。
 
↑必ず聞いて下さい
 
 
 
 
 
 
 
 
自分が在宅死するとして、
一番考えるとしたら排泄ケアでしょうか。
人は、毎日排泄しますからね。
 
家族にそこをしてもらうのは、私も抵抗がありますが…
 
 
そのリアルをいかに信頼関係で乗り越えるかですね。
 
 
これは、
意外かも知れませんが慣れますよ。
 
だって、自分もしてるんだし。
医療や介護の人間を見てください。
へっちゃらです。
3日も看たら、慣れます。
 
 
 
死ぬプロセスは生活の一部です。
 
私達が普通にしているような、食べる、飲む、排泄する、歯を磨く、身体を綺麗にする、という
 
ごく普通のタスクの繰り返しです。
 
赤ちゃんであれば、これはお母さんが当たり前にしていること。
 
覚悟とかたいそうなものでは本来、ありません。
腹をくくることです。
 
 
 
 
 
もう一度いいますが、
在宅死を望むなら、
がんは大チャンスです。
 
 
ガチの介護は、終わりが見えないのに対し、
がんの終末期は、ゴールが見えてます。
 
肺炎にならないようにする事さえ気を付ければ、
穏やかに自宅で死ぬ、
一番適した病気です。
 
 
 
治療、頑張ったのだから。
最後は自宅で死にたい、も全然ありなのではないでしょうかね。
 
 
 
 
 
 
Mrs.GAGA
 
 
 
 
 
 
クライアントに死をコーディネートしてくれ、という依頼をもらえば、
生前葬でも排泄ケアでも喜んでお手伝いしたいと思います。
 
私達の事業、そういう方向性もアリかなあ…
より良い死に方をネバーギブアップ、もいいですよね。
 

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