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「死ぬこととみつけたり」の極意

 
昨日、クライアントのご希望で、
とある漢方医に診察同行をしました。
 
 
クライアント(Aさんとします)は、引退を考えてもおかしくない年齢ではありますが、
 
 
仕事が生きがいで、
自分の存在価値を仕事に見いだしています。
 
 
行動的で頑張り屋さんなのはよいのですが、
はためから見ていてストレスも多く、無理と思わず無理をするタイプです。
 
「経営者なら、無理をするのが当たり前
                ふつうだと思うんだけど…」
 
 
というAさんに先生がとある言葉を口にしました。
 
 
「死ぬことと見つけたり」
 
 
私は知らない言葉だったのですが、博識なAさんは直ぐに
 
「ほう、はがくれですか。」
 
と返しました。
 
 
人間、80年もすれば誰だって死ぬのだから、
 
 
死ぬことを受け入れ、人にお願いできることはお願いして、無理しない環境づくりをしていったほうがよいですよ。
 
 
という流れになり、私だけよくわからないまま
「はがくれ」の話は流れてしまったのですが、
 
 
どういう意味なんだろうとちょっと引っかかり、メモを取り家に帰って調べることにしました。
 
 
調べてみて、とても深い学びがあったので、今日はそのことを記事にしてみようと思います。
 
 
 
 
死ぬこととみつけたり、は
武士道の哲学なのだそうです。
 
 
べつに、死ぬことを推奨している
と言う意味ではなく
 
 
本質的な意味としては、
 
 
死は特別なものではなく、
 
 
むしろ、当たり前のこととして受け入れる必要がある。
 
 
(平常心で)死ぬつもりで生きれば、
生まれてきた使命は普通に全うできるもので、
よく生きることができる。
 
 
というような意味なのだそうです。
 
 
死の本能と、
生の本能の話も面白かったです。
 
 
あらゆる生命体は、
死の本能と
生の本能のどちらも持っており、
 
バランスをとりながら生きている。
 
 
もし、生の本能が行き過ぎてしまうと、
 
死の本能がバランスを保とうとし、
逆に力を持ってしまうことになり、
 
 
死の本能を抑圧すると、
反動で自傷や他傷など、
いずれかの形で破壊行動となって現れる
 
というのです。
 
 
 
 
なーるーほーどー…
そういうことか。
 
 
深いですね。
 
 
Aさんは、まさしく
頑張りすぎで身体を壊してしまった感じだったので、先生はそれがいいたかったのかもしれないですね。
 
 
 
それでも
頑張りたい、元気になりたい、
といったAさんに、
 
 
先生は欲張りですねーと笑いながら、
 
 
補中益気湯
〜ざっくり言うと元気になる薬〜
 
を朝、夕と、
 
抑肝散加陳皮半夏
〜ざっくり言うと気持ちの荒ぶりを鎮める薬〜
 
を寝る前で、処方して下さいました。
 
 
 
活動と休息のバランスを取って、
仕事以外の人生も充実させて下さいね。
 
 
という意味だと受け取りました。
 
 
 
 
 
 
 
死ぬこととみつけたり。
 
 
この言葉は、もしかしたら、
 
 
死ぬことを認めたり。
 
 
と同義語なのかも知れませんね。
 
 
 
 

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吉冨信長さんと、合同勉強会を開催させていただくことになりました。

 

タイトル↓↓

 

 

 

 

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日時:平成30年10月8日(月・祝)13時~16時

場所:大阪府大阪淀川区西中島4-2-26

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参加費:10,800円

定員:50名

 

定員に達し次第募集を終了します。

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セミナー開催のお知らせ

 

 

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