これからがんの治療を受ける患者さんに知ってもらいたい
「病院の窓口で支払う医療費」
に関わる知識です。
【同月中の入院、退院を計画してもらった方がいい話】
最大52万8千2百円かかります。
術前検査や、なんとか加算、放射線や化学療法の医療費など、色々合わせたら
月額200万オーバーの医療費になってしまうようなことも多いのではないでしょうか。
ここで、
高額医療費の補助制度
の話になります。
平成30年度、8月からの高額医療費制度の、窓口での負担額の計算式です。
日本の年間所得の平均は560万だそうです。
一般的な方の場合、
ウ
のカテゴリーに入りますね。
その場合、
80,100円+(医療費−267,000円)×1%
が窓口で支払わないといけない金額になります。
例えば、30日の入院で、200万の医療費がかかったとします。
窓口で支払う金額は、
80,100円+(2,000,000円−267,000円)×1%
で、97,430円の窓口負担となります。
これが、同月中の入院、退院で済んだ場合の金額です。
ここで注意が必要な事があります。
高額医療費制度では、
1カ月ごとの医療費の申請になるということです。
医療費が
月をまたがらなかった場合は、97,430円となりますが…
例えば、月をまたがって、
8月に20日、9月は10日の入院となった場合です。
かかった医療費が次のような内訳になったと仮定しますね。
8月→150万
9月→50万
この場合、1月ごとの申請、支払いになりますのでそれぞれに、先程の計算が必要です。
計算してみます。
8月分
80,100円+(1,500,000円−267,000円)×1%
=92430円
9月分
80,100円+(500,000円−267,000円)×1%
=82430円
となり、
合わせて 174,860円の自己負担となります。
これはエライ違いです。
所得が高い場合はもっと深刻。
イ
の770万〜1160万の区分であった場合は
同じ例で言うと、
月をまたがらない場合、
167,400円
月をまたがった場合、
334,800円!
一番高い
ア
の区分(1160万以上)であった場合は
月をまたがらない場合、
252,600円
月をまたがった場合、
505,200円!
と、所得が高いほど大きな差が。
治療を急がない、早期がんの入院治療であれば、
所得の高い人ほど、
なるべく、月をまたがらない入院計画を立ててもらった方が絶対お得です。
知っておいて、損はない情報ですね。
Mrs.GAGA