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サーチュイン遺伝子をオンにしてがん細胞をアポトーシスに誘導する

 

がんは「自死しない細胞」です。あらゆる手段を使い、ブレーキの壊れた暴走車のごとく無秩序な増殖を繰り返します。

 

 
がんの活動を停止させ、アポトーシスに導くための方法が1つだけあります。
 
それは、がん細胞のミトコンドリアを活性化する事です。
 
がん細胞のミトコンドリアは、機能障害を持っていることは有名です。
 
だから、がん細胞はミトコンドリアを使えないのだ、と私ははじめ思っていましたが、
 
使えないのではなく、使わないのだということを福田先生の記事で知り、その理由に鳥肌が立ちました。
 
 
細胞死の鍵を握っているのは活性酸素です。
 
ミトコンドリアでのエネルギー生産を行う時に、副産物として生じる活性酸素が、細胞を細胞死に導く鍵なのだ、という福田先生の説、非常に納得するものがありました。
 
 
つまり、
 
がん細胞をアポトーシスさせる為にはがん細胞のミトコンドリアをガンガン活性化させて、
 
活性酸素を沢山がん細胞内に発生させればよいのです。
 
 
さて、ではどうやってがん細胞のミトコンドリアを活性化させるか、ですが…
 
 
古川先生のケトン食ががんを消す!にこんな記載がありました!!
 
 
ケトン体には老化と寿命を制御している
サーチュイン遺伝子のスイッチをオンにする作用がある
 
 
アンチエイジングの方面で聞いたことはありましたが、寿命、の方に着目する視点はありませんでした。
 
 
つまり、ケトン体にはサーチュイン遺伝子3のスイッチをオンにして、ミトコンドリアの働きを活性化し、がん細胞をアポトーシスに導く作用がある、ということです。
 
 
 
因みに、サーチュイン遺伝子3はケトン体由来で、ケトン体が出ることによりONになる遺伝子ですが、
 
 
サーチュイン遺伝子2というものが人間には備わっていて、こちらは飢餓状態でONになる遺伝子だと言う事が知られています。
 
 
 
ここで、古川先生が、免疫栄養ケトン食の骨子を作り上げる学会での報告との出会いがありました!!
 
 
カロリー制限が、がんの増殖スイッチである
mTor経路の情報伝達をブロックすると言うものです。
 
 
つまり、極端な糖質制限で身体が飢餓状態にあると錯覚させ、サーチュイン遺伝子2のスイッチを入れる
 
それに加えて、ケトン体で更にサーチュイン遺伝子3のスイッチを入れたら、
 
ダブルでがん細胞のミトコンドリアがガンガン活性化してもっと効率よくがん細胞をアポトーシスに誘導できるんじゃないか!?
 
 
ということです!!
 
 
 
 
 
 
つまり何が言いたいかと言うと、がん細胞を殺すほどの効果がある免疫栄養ケトン食は、
 
 
カロリー制限食が基本なのだと言うことです。
 
 
患者さんは、少なくとも3カ月は、定められた以上のカロリーはなるべく取らないように指導されるようです。
 
 
 
 
凄くよく考えられている、と感じます。
 
 
 
 
治療中はお腹いっぱい食べれないのは少し切ないですが、そこを我慢すれば、
 
 
命を諦めずにすむ可能性が格段に上がると言うわけです。
 
 
 
 
免疫栄養ケトン食には他にも、がん細胞がアポトーシスに向かわずを得ないような、考え抜かれた策がほかにも、幾重にも展開されていて、
 
 
ただ単に糖質を控えるだけの食事治療法ではない
 
 
ということが読めば読むほどよくわかります。
 
 
非常に良書です。
 
是非購入され、何回も読むことをオススメします。
 
 
 
 
この本を、もっと深く理解するための読書会を明日、20時より開催する予定です(参加費無料)。
 
 
 
参加者で
今リアルにがん治療中の方にだけになりますが
 
 
ご希望があればノートのコピーを差し上げようかと思います。
 
 
あんまりきれいな字ではありませんが。
 
 
 
 
 
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参加方法など、
詳しくは、過去記事をご参照ください
 
 
明日、楽しみです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
~諦めない医療に看護の力を~
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