よくがんに感謝、とがん患者さんが言ってるのを聞きますがあれって本心なんでしょうか。
と、言われてドキッとしました。
私、そう言ってしまうがん患者さんの気持ち、すごくわかるんですが、そんなの、今私が無事だからこそそう言えるのかも知れないと思ったからです。
もし、頑張ったのに全く成果がなくて、
痛くて怖くて、辛くて、人生今からなのに諦めるしかなくて、
死んだらどうなるのか
自分はどう死ぬのか
リアルに病院の、あのもじゃもじゃした白い天井を見ながら考える時が来るとして。
その時にも、私、同じこと言えるだろうか。
その時にならないとわからないのかも知れませんが、なんで私なのか、悔しくて悔しくて、多分眠れない日が何度もあると思います。
自分ががんになるのと、
家族ががんになるのでもまた違うのかも知れないですね。
今私の隣でスヤスヤと寝息をたてている息子がもし、がんになって。
痛みに顔を歪め、浮腫んだ手足、苦しそうな呼吸を見ている自分の気持ちを想像するとしたら。
憎さしかないです。
感謝とかありえないです。
人生の理不尽さを絶対恨みます。
がんに感謝、とか言ってる、元気そうな人をみると嫌な気持ちしかしない、
と言うことに
気がついてしまった。
がんに感謝、とか思ったとしても、
もう、口にして言うの、やめようと思います。
がんに家族を奪われてしまった方は実際に沢山いるんだし。
実際に家族からしてみたら、
殺人犯やテロリストに感謝とか死んでもしないのとおんなじだと思うし。
理不尽に家族を奪われた気持ちの方が、私には、よくわかるから。
今まで私の言葉に、おんなじように感じた方がいたとしたら、今、謝りたい気持ちでいっぱいです。
ごめんなさい…。