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「糖質‐インスリンモデル」と「エネルギー出納バランス理論」~山田先生のコラムより~

medical tributeで、

 

従来の肥満理論である「エネルギー出納バランス理論」に対峙する新しい肥満理論として、

 

「糖質‐インスリンモデル」

 

がアメリカの医学機関紙(JAMA Intern Med)で発表されたという報告が山田先生よりありました。(2018.7.2)

 

JAMA intern medicineは海外の4大医学誌の1つです。

 

 

 

 

 

 

 

 

インパクトファクターも  47.661点(2018)で、

New England Journal of Medicineの79.258 点(2018)や、

Lancetの53.254点(2018)

といった有名どころと比べて引けをとらない、権威ある医学誌です。

 
 
 
従来の
 
「エネルギー出納バランスモデル」
 
では、肥満を解決できないとして、
その理由と裏付けるエビデンスを多数あげた上で、インスリン過剰分泌こそ肥満の原因とまとめています。
 
 
エネルギー出納バランスモデルでは、
 
「摂取エネルギー過剰→血中エネルギー基質過剰→体脂肪蓄積」
 
という流れでしたが、(図1)
 
 
新・糖質-インスリンモデルでは、
 
「糖質摂取・インスリン過剰→体脂肪蓄積→血中エネルギー基質減少→飢餓感→摂取エネルギー過剰」
 
という、真逆の流れともいえるモデルを打ち出しています。
 
そのほか、エネルギー量が一定であっても、全てが同一でない=A calorie is not a calorie
 
であることにも触れ、
 
 
 
結論として
 
 
①精製された糖質の過剰摂取を控える
 
②炭水化物をとるなら野菜や豆、果実など低糖質負荷の食品にすること
 
③穀類は未精製、または伝統的な方法で調整されたものを選ぶこと
 
④ナッツ、種実、アボカド、オリーブ油のような適量の高脂質食品を増やすこと。
 
⑤たんぱく質は植物性のものも交えて適量食べること
 
⑥重度のインスリン抵抗性のある人、メタボ、2型糖尿病の人は、糖質を制限し、脂質で置き換えることは最大限の利益を得る可能性がある
 
 
と提言しています。
 
 
 
個人的な感想としては、もうとっくにわかっていることでは…と少し拍子抜けしましたが、
 
 
JAMAのような権威ある医学誌に、最新の情報としてこんな記事がのり、
 
まだカロリーを一緒くたに太る原因と考えている医師や医学生が読んでくれることが意義があるよね、と思い直しました。
 
 
コラムの最後で山田先生も結んでますが、
 
 
リバウンドや、減量失敗の大きな原因である飢餓感をほとんど感じずにダイエットに取り組める
 
 
糖質制限(山田先生でいうと、ロカボ)は少なくとも、目標を決めて短期間で行うダイエットとしてはカロリー制限よりリードしていることは非常に同意します。
 
 
 
衝撃的なタイトルですが、この本の中で、
その辺のことは詳しく書かれてますよ。
 
 
非常に論理的な本で、おススメです✨
 
 
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