胎児のケトン体は成人の20倍〜30倍と言われます。
58検体で平均約1700ミリモル。
そして生まれたての赤ちゃんは大抵低血糖です。
多くの赤ちゃんの生後1時間目の血糖値は
約40~50mg/dl前後。
ケトン体が高い為、通常は低血糖発作を起こすことはなく、脳の障害も40より下がらなければ起きません。
低血糖&高ケトン。
これには意味があるように思えてなりません。
赤ちゃんの成長スピードは凄いものがありますよね。胎児はもっとです。
この成長著しい胎児期に、低血糖&高ケトンの環境で育つのは、
DNAのミスコピーを防ぎ細胞のがん化を防ぐ為ではないかと言う説があり、
おおいに納得しました。
ケトン体は活性酸素を除去し、傷ついたDNAの修復を推進する効果があります。
高ケトンで低血糖は、
細胞やDNAを傷つける活性酸素の発生を抑え、
ミトコンドリアを活性化させるのに最高の環境なのではないでしょうか
これはがん患者さんのケトン食治療においても同じように考えられると思われます。
がんの成長スピードは怖いくらいで、
傷ついたDNAをもつがん幹細胞が複製を繰り返し増殖、浸潤します。
がん患者さんが胎児並みの高ケトン、
70〜90の低血糖を維持できたら、
がんの増殖スピードは大幅に減速。
浸潤もストップできるのではないでしょうか。
がん×ケトン食は論理的に、
非常に的を得た支持療法だと思います。
栄養状態を改善したうえで、
化学療法や放射線などと組み合わせたら
従来の治療をはるかに上回る、
素晴らしい治療効果が得られることは
大阪大学や、免疫栄養ケトン食の古川先生の臨床研究、海外の臨床研究でもはっきりと示されています。
ケトン体のがんセラピー効果は
1000ミリモル以上で治療域に突入、
3500ミリモル以上で最強の治療域ゾーンに到達できます。
臨床研究が進み、更なる成果の発表が積み重ねられ、学会を通じてケトン食が保険適応となる未来が一刻も早く来ますように!
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